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≪ 本イベント以外の活動報告です ≫
【第1回 笑福会 全国大会 in 神戸】
2010年10月22日 神戸市内
【テーマ】人を笑顔にする為に私たちは何が出来るだろうか?
【参加人数】24名
【参加職種】
通所介護職員、生活相談員、管理者、訪問介護員、サービス提供責任者、認知症対応型共同生活介護職員、生活相談員、老人保健福祉施設職員、特別養護老人ホーム職員、日本介護福祉学会会長、小規模多機能型居宅介護職員、介護職員基礎研修受講生、福祉事務所職員、参加者のお子様
【報告】
笑福会さんの全国大会にて出張Linkスペースを行いました。
上記テーマについて1セッション約30分の対話を行い、付箋にキーワードや明日から実行できること等の意見を出していただきました。付箋の総数は149枚でした。
テーマ設定の理由は“笑い”をキーワードにされている笑福会さんであること、開催地が笑い文化の関西であること、介護職が日頃から用いている『笑顔』について問うてみたかったという3点です。
まず『笑顔』とはどんなものか?ということに関して意見が挙げられました。
一番の多かった意見が「笑顔は自然に出てくる」という意見。また、「非日常から出てくる」「笑いも個別性がある」という意見が続きました。
次に『笑顔』に関するシビアな意見として「笑顔はエネルギーを使う」「笑いたくない日もある」「喜怒哀楽では楽だけ作りやすい」「作り笑い、偽りの笑顔がある」などが挙げられました。
次に『笑顔』を生み出すために必要なこと、条件などについての意見が挙げられています。
関係性、選択できること、笑いの共感、一緒に笑う人の存在、雰囲気等です。
少数な意見が多い中で、次の2つが10%ずつ挙げられて突出していました。
・自分が笑顔でいること
・その人のことを知ること
相手を笑顔にするための関わり方として次の意見が挙げられています。
・相手を認めること
・相手の長所を探すこと
・傾聴すること
・嫌いなことをしないこと
・体調をよくみること
・マッサージをする
・安心してもらうこと
・非日常のレクをする
・様々な場面で感謝すること
関西ならではの答えも多く挙げられました。
・面白い話をたくさん考えて話す(7%)
・くすぐる、いたずらをする(6%)
・ドジをふむ(4%)
・もっとお笑いを極める、ツボを探す(各3%)
・相手のペースに合わせてツッこむ、出っ張ったお腹をたたく(各2%)
・いちいちツッコまないように我慢する
時間帯として昼食前に当セッションを行ったのですが、美味しいものを食べる(7%)という意見も多く挙げられました。
他には、自分自身が幸せになる、ポジティブになる、寄り添う、プロ意識を持つ、といった意見が挙げられました。
【考察】
私たちケアに従事する者が普段使う『笑顔』。それは専門職として生活に関わる中で、目指すべき一つの大切な要素だと考えられます。30分一回の対話という短い時間でしたが、いくつかの共通項が得られました。
笑顔とはその人の内からにじみ出る自然の産物であり、それには必ず自分と相手との二人以上の存在が求められるようです。
そして共に“笑い”“楽しい”という感情を分かち合う時に人は“笑顔”になるというのです。その二者以上の関係性の中で“快”を感じられる空間や雰囲気、タイミングなどが必要であることを参加者の日常から抽出できました。一人で笑うことは笑顔ではないようです。
二者以上ということであるために、自分自身も笑顔でなければ相手の笑顔は引き出せないという意見は非常に興味深いものです。それでは不幸や痛みを感じている人に対して笑顔にするためにはどうしていくか?など次回以降のテーマの参考になるものが見出せたと思います。
一方で笑顔とは作られたり、表面的なものとして見えることもあるので、笑顔が真の笑顔なのかをしっかりと見極める必要性があるようです。笑顔だから良いのではなく、その人の個別的な人生、歴史、世代、環境等、ありとあらゆる状況を勘案しなければいけないということです。
そして、今回は文化、地域性ということ、時間ということも対話の結果に対して大きな影響を与えていることが分かりました。
関西という地域社会に生きる方々の『笑い』に対する考えや価値観は関東の人間とは大きく異なります。そうしてみると、今後のテーマによっては過疎地と都市部、男女比、年齢、出身などでももちろん結果に違いが生じてくるでしょう。同じイベントでも誰と対話したかによって変わります。
対話を行うのが朝なのか、昼なのか、夜なのか、冬なのか、夏なのか、そういったことでも結果が異なってくるかもしれません。
私たちはICFでいう環境因子や個人因子の影響を受けながら考えや価値観、想いが常に変化しているということ、ケア観が一人ひとり違うということを証明しているようにも感じました。
今回、初めての外部イベントを開催させていただきました、笑福会の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。



